ペリカンM800のキャップの修理

ペリカンスーベレンM800のキャップが割れたので修理に出しました

万年筆の整理をするため、ペリカンスーベレンM800をフリマでどなたかに譲ろうと出品準備をしていました。
買ってからほとんど使わなりで、かなり長い間保管していました。

出品前に清掃したようと保管してあった倉庫から出してビックリ!

天冠がポロッと取れていました。
革製のペンケースに収めて保管したあったのですが、そのペンケースから現れてM800は、天冠とクリップが失くなった状態のものでした。
取れた天冠上部と金色のクリップは、ペンケースの中にありましたが、最初にその姿を見たときは、途方に暮れました。
特に落下させたとかはないので、何故このような姿になったのか、すごく不思議でした。
おそらくですが、十何年間の間に、真夏の暑さと真冬の寒さを繰り返すことで、プラスチックが疲労骨折のように折れたのではないかと思っています。

残念ながら、取れたクリップの写真は撮り忘れています。

修理見積もりに出しました

壊れたまま、「訳あり」で出品しようとも思いましたが、一度修理見積もりを取ってみようと、近くの百貨店に入っている紀伊國屋書店さんに修理を依頼しました。

その時の店員さんのお話では、修理見積もりのため、往復送料として2,000円ほど掛かるとのことでした。
この場合、修理見積もりの金額によって、修理を依頼してもキャンセルしても往復の送料として、そのお金は返ってこないとのことでした。

それほどの金額ではないので、「お願いします」と修理見積もりを依頼しました。
かなりの金額なら、やはり「訳あり」で出品し、引き取ってくれた方に修理に出して使ってもらうか、自力で修理するかしてもらおうかなと考えました。

字数にして100字未満の文字を試し書きしただけの個体ですので、ペン先などの部品取りにでも活用してもらおうとも考えました。

修理が完了して戻ってきまし

以下が、修理依頼から修理上がりまでに要した日時です。

2025年3月31日 修理見積もり依頼
2025年4月18日 見積もりが出る → 修理を依頼する
2025年5月15日 修理完了して万年筆が店舗に届く

約1ヶ月半で修理が完成しました。
1ヶ月半で修理が終わるということは、ドイツ本国での修理ではなく、日本代理店で修理だろうと勝手に思っていますが、実際はどうなのでしょうね。

そしてその修理金額ですが、何と、

5,500円(税込み)

その安価金額に驚きました。

これに往復の送料が加わるとばかり思っていたら、「修理した場合、送料は結構です。」とのありがたいお言葉。

ペリカンスーベレンのM800の修理なので、1万超えは覚悟していたところ、この修理代はとても助かりました。

天冠のデサイン

しかも、元の天冠と同じデザインのもので修理してくれとにも感謝です。

ペリカンスーベレンの天冠は、いつ頃からか、全面ゴールド装飾のものに変わりました。
今回の修理では、部品の関係で、新天冠になって返ってくるのではと思っていましたが、ちゃんとオリジナルの天冠で修理してもらえました。

おそらく、古い部品も保管してあるのでしょう。
私は、いわゆる旧天冠のデザインの方が好みなので、このことにおいても大満足です。

あまり詳しくはないのですが、子どものペリカンの羽数にも違いがあるそうですね。
私のは、雛が2羽ですが、修理で戻ってきた天冠の雛も2羽でした。

はっきりとは覚えていないのですが、M800については私は3本所有していたことがあり、そのうちの1本は天冠の雛が2羽ではなかったように思います。
このグリーンストライプ以外の2本は既に売却してしまったので、雛の数に関しては自信無しでが…。

一本だけ持つ万年筆

冒頭にも書きましたが、手持ちの万年筆を整理しています。

所有する万年筆を一本だけにしようと考えています。
当初、パイロットのヘリテイジ912をその一本にしようと考えていましたが、今回の修理は何かの思し召しのような気がしてきました。
このペリカンスーベレンM800 グリーンストライプを、一生物の一本として、万年筆の整理をしていきたいと思います。

実は、この万年筆は未使用とまではいきませんが、試し書き程度のほぼデッドストック品でした。
ペン先は「F」です。
試し書きでも書きやすいペン先だと感じていましたので、今後は死蔵品にすることなく、常に持ち歩き、使い倒そうと思っています。

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