iMac 21.5 2011にWindows10をインストール

iMac (21.5-inch, Mid 2011)

最初に

この記事を読みに来てくれた人のほとんどが、iMac 2011 をお持ちで、そして少々古いこのiMacをWindowsマシンとして再利用しようとしているのだと思います。

かく言う私は、次の段落で書いている通り、逆にWindowsマシン用にあえて古いiMacを買ったのです。
もちろん、買った当初は何の問題もなくWindows10がインストールできるものと信じていました。
それは、以前にMac mini Late 2012 で Windows10をインストールしたことがあったからです。
ですので、このiMac 2011にも簡単にWindws10が入れられると思っていました。

以下、無駄にこのブログ記事を読んでしまわないように、先に結論を言いますね。

2023年7月現在、Windows10のインストールは出来ていません。
ネットでいろいろ調べて、いくつかの方法で挑戦してみたのですが、インストール完了直前にエラーが出てしまい、どうにもならなくなってしまいました。

ただこの記事には、インストールに成功している方々のインストール方法を紹介するリンクや、どのようなところで躓いたのかを書いていますので、そこが少しでも参考になれば幸いです。

なぜ古いiMacを買ったのか?

職場で使っているWindows10マシン(Mac mini Late 2012)のストレージがHDDのため、とにかく重いです。
何をさせても、フリーズしたのかと思うくらい動作が鈍いです。
パフォーマンスモニターでDisk0(C:)の使用率を見てみると、何かさせるごとに100%になってしまい、それが下がるまで重い状態が続きます。
落ち着くと、まあ軽作業程度は出来るのですが、事あるごとに重くなります。
もちろん、定期的なデフラグなどは切ってあります。

ということでSSD化したいところなのですが、改造はダウンタイムが発生して、仕事に差し支えます。
改造するのも、BootcampからのWindows10インストールも、家に個体を持ち帰っての作業となりますので。

そこで、もう一台、Mac miniを買ってWindows10を入れるかなと考えていました。
安いMac mini 2012を買ってSSD化するか、最初からSSDのMac miniを買うかは、オークションやフリマの価格次第かなと様子を見ていました。

実は、iMac Late 2012 も一台、Windows10化してあるのですが、それは別の人に使わせています。
だから、Mac miniでなくても、iMacでも良いかなと、iMacもヤフオクやメルカリで物色。

手に入れた iMac 21.5-inch, Mid 2011のスペック

すると、まあまあ手頃な、iMac 21.5-inchi Mid 2011 を見つけました。
最初からSSD増設してあるようなので、こりゃあいいやと、即落札。

iMac 21.5-inch, Mid 2011の主要諸元は以下の通りとなります。

★ディスプレイ
 21.5インチ(対角)LEDバックライトクリアワイドスクリーンTFTディスプレイ
 解像度:1,920 × 1,080ピクセル
★プロセッサ
 2.5GHzクアッドコアIntel Core i5、6MBオンチップ共有三次キャッシュ
 2.7GHzクアッドコアIntel Core i5、6MBオンチップ共有三次キャッシュ
 オプション:2.8GHzクアッドコアIntel Core i7(Apple Online Storeのみ)
★メモリ
 4GB(2GB × 2)1,333MHz DDR3メモリ
 オプション:最大16GB(Apple Online Storeのみ)
★ストレージ
 2.5GHz:500GB(7,200 rpm)ハードドライブ
 2.7GHz:1TB(7,200 rpm)ハードドライブ
 オプション:2TBハードドライブに変更、または256GBソリッドステートドライブを追加
 (Apple Online Storeのみ)
★グラフィックス
 2.5GHz:AMD Radeon HD 6750Mグラフィックプロセッサ(512MB GDDR5メモリ)
 2.7GHz:AMD Radeon HD 6770Mグラフィックプロセッサ(512MB GDDR5メモリ)

なお、私が落札したものは、
・プロセッサ 2.8 GHz intel Core i7
・メモリ 24GB
・ハードドライブ 2.25TB(Fusion Drive HDD2TB+SSD250GB)
とのことなので、おそらくは上のApple Online Storeのフルオプションのものに、メモリーを追加したものではないかと思います。

これなら、Windows10はサクサク動くなあ、良い買い物したなあ、とほくそ笑んでいたのですが、これが、嵌りの始まりでした。

Windows10はインストールできない?

一番の問題は、Mac mini 2012 や iMac 2012 にBootcampアシスタントからWindows10をインストールしたのと同じようには出来ないということ。
iMac 2011 で使えるOSXのバージョンmacOS High Sierraが提供するBootcampアシスタントが、Windows10をサポートしていないということが判りました。
最初からこの事を知っていたら、もしかしたらiMac Late 2012以降しか落札しなかったと思います。
しかし、手に入れてしまったからには、Mid 2011でなんとかしてWindows10をインストールしたいので、いろいろ調べてみました。

いくつかの解決方法が見つかりましたが、iMac Late 2012ではBootcampアシスタントを使ってインストールしたので、今回もBootcampアシスタントを使ってインストールする方法を取りたいと思います。
大まかな流れは以下の通りです。
(1)Windows上から、Windows10インストール用のUSBを作る。
(2)Web からダウンロードした Boot Camp Support Software をインストール用USBに書き込む。
(3)iMac 2011にEL Capitanをインストールする。(OS X Lionからのアップグレード)
(4)Bootcampアシスタントのインストールウィザードを利用してインストール

と、上記の手順で実行しようとしたのですが、手に入れたiMac 2011にインストールされたいたmacOSがHigh Sierraでしたので、インターネットリカバリモードからOS X Lionをインストールしようとすると、どうしても途中で止まってしまいます。
このことに悩んでいる方も結構居るようで、解決策も見つけたのですが、私の場合、それでもダメでした。
また、話の順序が逆になってしまいますが、この作業の前に既にFusion Driveを解除してしまっているので、High Sierraも起動しません。
仕方がないので、通常のリカバリーモードからHigh Sierraをインストール。
これはなんとかうまく行きました。

iMac Mid 2011 にWindows10をインストールする方法

そこで、High SierraからWindows10をインストールする方法を探したところ、

とりとめもないはなし。」さんの「Boot Camp で古い iMac に Windows 10 May 2019 Update を入れてみた」という記事がとても参考になりそうでしたので、その手順に従うことにしました。

Fusion Drive の解除

二番目の問題、これはまあどうってことないのですが、落札した個体が、Fusion Driveになっていること。
Fusion DriveのままBootcampアシスタントでWindowsをインストールしようとすると、Windows用の領域がHDDに確保されるようで、それではSSDの意味が無い。
回避策はあるようですが、そもそもソフトウエアRAIDのレベル0は好きではないので…。
従って、SSD内にWindowsをインストールするためには、一旦、このソフトウエアRAIDを解除しないといけないことになります。
Macとして使うことはなく、あくまでBootcampアシスタントのためのMacOS再インストールなので、Fusion Driveが構成されたままで、MacOSを再インストールする際、インストール方法によっては、そのまま行けそうな気もするのですが、MacOSのインストールについての造詣がないので、そこは要調査です。


特に冒険する必要もないので、以下のサイトの記事を参考にFusion Driveを解除しました。

Mac Mini 改造工房」さんの「Fusion Driveの解除」という記事どおりに作業しました。
昔、Linuxでファイルサーバーを構築したとき、ソフトウエアRAIDでRAID1やRAID5を組んで、システムインストール領域にするためにいろいろゴニョゴニョしましたので、まあ、あのときの要領ではあるのですが、随分昔のことなので、すっかり忘れてしまいました。

Windows10 インストール断念

2023年4月現在、iMac 2011 へのWindows10のインストールは断念しました。

まず、内臓ドライブがDVD-Rを認識しませんでした。
念のため、映画のDVDを読み込ませましたが、読めませんでした。
CDは読めたので、ドライブ自体は生きていそうでしたので、いろいろ解決策を探して実行しましたが、ダメでした。

仕方がないので、外付けドライブ(Apple USB SuperDrive)を繋ぐと、DVD-Rを読み込むことができました。
そこで、上記の通り、Windows7のインストール用DVDをマウントして、途中でWindows10用インストールDVD-Rにすり替える方法を取りましたが、失敗。

そこで、手持ちのMacmini Late 2012 のBootcampアシスタントでWindows10インストール用起動USBを作り、それを用いてiMac 2011 にWindows10をインストールするというのを試してみました。

これは、一旦はうまく行きかけました。

スムーズにインストールが進むのですが、最終段階でインストールが止まってしまいます。
いろいろ原因を調べると、WindowsをインストールしようとしているDiskが、Macから見て「disk0」でないといけないらしいので、disk1にインストールしていたOS Xをdisk0にインストールし直して再挑戦しましたが、やはり、Windows10のインストール最終段階で止まります。

最後の手段(仮想環境にインストール)

その後、職場の印刷物出力のため、どうしてもこのiMac 2011でWindows10を動かす必要が出てきたので、最後の手段である仮想環境にインストールしました。

数年前、同じ理由でParallels for Desktop をMacBook Proにインストールし、そこにWindows7を入れていました。
そのMacBookは使わなくなったので、そのParallelsをアンインストールして、このiMac 2011にインストールすることを思い付きました。
持っていたParallelsのバージョンは12でしたので、Windows10は入るのか心配でしたが、大丈夫でした。

また、古いバージョンのParallelsとそのプロダクトキーをどこに保存したか忘れてしまい、探すのに苦労しましたが、なんとか双方とも見つけることができました。

2023年10月現在、無事、職場でWordやEXCELの印刷用途で頑張ってくれています。

しかも、以前のParallelsの使い方と違い、今回は、MacとWindows間でデータを頻繁にやり取りするような使い方なのですが、そのデータ共有が非常にスムーズです。

例えば、WordのフィルがmacOSのデスクトップに置いてあるとします。
Word自体はWindows10に入れてあるのですが、macOSのデスクトップにあるWordファイルをクリックすれば、Windows10のWordがこのファイルを開いてくれます。

ダイレクトにMacにインストールしたWindowsのほうが速いのは間違いないと思いますが、私は上記の経験から、今後はParallelsを使ってWindowsとMacを共存させる派に転向です。

コメント