HHKBにビールをこぼして壊してしまいました。
やってしまいました。

有線のHHKB使用を止め、HHKB Studioに移行したつもりから2ヶ月ほど。
いろいろあって、HHKB StudioからHHKB Professional Classicに戻していたのですが、先日、こともあろうにそのClassicにビールをこぼしてしまいました。
すぐに接続コードを抜き、逆さまにしてビールを滴らせ、その後、ティッシュで軽く拭き取りました。
今になって思えば、その後、すぐにキートップを外して徹底的にビールを吸い取らせるべきでしたが、その時は慌てていたと言うか、動転していたので、よく乾かさないでMacに接続してしまいました。
なんとか動作しているようでしたので、「大丈夫だった、良かった」とそのまま接続したままにしておきました。
やはり壊れた?
ところが次の日の朝、メールを読んだり書いたりしているときに、数字キーの「1」が反応しません。
反応したと思ったら、「1」が連続で入力されたりと挙動が変です。
ビールが乾いて、糖分の粘性のためスイッチが動作不良なのかとキートップを外して、ちょっとだけ清掃。
これで良くなると思いきや、なぜか、他のキーも道連れになってしまい、そもそもアルファベットを打ち込んでも奇妙な記号が打ち込まれてしまいます。
どうやら基盤を損傷した模様……。
念のため、Macを再起動しても同じ現象になります。
あ~あ、やっちまったな~。
すぐにフリマサイトでHHKBを物色するも……
早めに代替品を買わなければということで、メルカリやヤフオクでHHKBを探し始めました。
いくつか目星をつけて、後は値段との相談かなと2日間ほど購入検討しながら、修理に出したらどのくらいかかるだろうかと調べてみたりしていました。
ちなみに、現在PFUでは基本的に修理はしていないようです。
故障原因を調べて、清掃等で直るなら清掃してくれたり、基盤が故障していることが判明すれば、新品交換という形で故障対応しているようです。
(正確な情報は、PFUのサイトで調べてください。)
代替品を入手後、PFUに問い合わせてみるかなと考えていました。
動作するようになった模様
ところが3日後に、「完全に乾いただろうから、万が一、間違ってでも動かないかなあ。」と繋いてみると、ちゃんと動くではありませんか。
「1」の数字キーも正常動作しているようでした。
「助かった!」と安堵するとともに、すべてのキートップを外して、キチンを清掃することを決心しました。
ただ残念なことに、手元に無水アルコールのストックが無かったので、その入手から始めなければならず、ドラッグストアに行きました。
最初のドラッグストアには500mlのが置いてあり、そんなにたくさん必要ないのに2,000円近くも払うのは何だかなあと躊躇してしまいました。
結局、無水アルコールではなく高濃度の消毒用アルコールを買いました。
500円くらいでしたので、他の店で無水アルコール買っても、別の用途に使えばいいやと。
もし別のドラッグストアでも無水アルコールが高価な場合、自己責任でこの消毒用エタノールで清掃するつもりでした。
で、写真のとおり、消毒用エタノールと無水エタノールの2本を買ったのでした。
清掃開始
まず、キートップをすべて外しました。
念の為、段毎に袋詰。

汚れ具合はというと……

見ての通り、ホコリがこびりついています。
エアーダスターで吹き飛ばそうとしても、まったく飛びません。

ビールの糖分で固まっています。
そこでまず、無水エタノールを綿棒に付けて擦ってみました。
駄目です。
全然、汚れが取れません。
糖分を含む液体が蒸発して、糖分のみがこびりついたようなので、糖分を溶かす水分が無いと取れないようです。
そこで、無水エタノールではなく、消毒用エタノールを筆に付けて擦ってみました。
予想通り、糖分が溶けて取れやすくなったようです。
ただ、蒸発しやすい消毒用エタノールとはいえ、少しでも水分を含むことには変わりないので、基盤に回り込むことが無いよう、筆を使って少量の消毒用エタノールを塗り、綿棒で擦るという作業を続けました。

新品同様のようには清掃できませんでしたが、ゴミがビールの残渣で固まった状態からは脱出できたようです。
無水ではないけれど、それでも80%を超える濃度のアルコールですから、みるみる蒸発していきます。
清掃完了
清掃後、キーキャップを取り付ける前に動作テストを行ったところ、問題なさそうでしたので、キーキャップを取り付けて、清掃完了です。

全キーの動作テストをしたところで、不具合があってももう対処のしようがないので、動作テストは実践でということで。
実際、この記事を書いている段階で、特に不具合は起きませんでした。
やれやれ、2万円前後の急な出費は防げました。
ただ、無水エタノールは最初から不要だったような気がしています。
もっと落ち着いて考えれば良かったかもです。
ただし、このようなキーボードの清掃は、本来、無水エタノールで行うべきで、消毒用エタノールでの清掃は、あくまで自己責任ということで。
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