メルセデスベンツSLK230のトランクダンパーを交換しました。

Mercedes-Benz SLK230 R170 初期型

SLK230 R170
オープンエアという選択肢

オープンカーというのは和製英語で、イギリス英語では「roadster」、アメリカ英語だとは「convertible」になるそうです。

自分の中では、ロードスターはツーシーターのオープンカー、コンバーチブルは幌屋根の車というイメージですね。
もちろん、誤った認識ですがね。

で、なぜオープンカー、オープンエアーなのか?

これは自分語りになるのですが、もう35年以上も前に、「ダットサン フェアレディ2000」というオープン・ツーシーターを手に入れて、少しの間乗っていたことがあります。

金属バンパーが錆びていたりしたので、メッキしてもらったりして、外観はそこそこ綺麗にして車検を受け、数ヶ月ほど乗っていたところ、ギア抜けするようになって、直せる業者を探すのも面倒なので、手放してしまいました。

それから約40年、その時の未練が残っていて、いつかまたオープンツーシーターを、と考えていました。

SLK230

何十年ぶりかにオープンツーシーターを手に入れようと思ったのは良いのですが、当然、予算といういものがあります。

お金に糸目を付けなければ様々な選択肢がありますが、出来るだけ低額で乗るには、当然、中古車一択。
それも、国産のロードスターは、どんなに古くても、かなりの高め安定の価格。
逆に、メルセデスベンツSLK230というのが、ものすごく手頃な値段で出ていました。

世界的にたくさん売れたということから、いわゆる「玉が多い」ってやつですね。
そのお陰で、中古パーツも割りと手に入りやすいようで、修理費用も抑えられそうだったので、お世話になっている自動車屋さんに、業者オークションで見つけてもらいました。

乗り出しの車検時に、オイル漏れが発覚して、この修理にそこそこの費用は掛かりましたが、それ以外は「当たりの車」だったらしく、2年間、ほぼノントラブルで乗れました。
とは言っても、セカンドカーとして使っているので、2年間で4,000kmしか乗れませんでした。
かなり無理して乗って4,000kmです。

トランクリッドが勝手に下がる

乗り出してから1年くらいでしょうか。
トランクを開けても、自重で閉まってしまうことが頻繁になり出しました。
荷物を出し入れしている最中に、何度も頭を打ってしまいました。
なので、片手で支えながら反対の手で荷物を扱うという、何とも不便な状態。

ネットで調べたら、やはりオイルダンパーが弱って来ているみたいでしたので、交換することにしましたが、問題はそのお値段。

サードパーティー製のオイルダンパー

お世話になっている自動車屋さんは、頼めば安い部品も探してくれる親切なところなのですが、今回は自分で挑戦しようと、ネットで中古やサードパーティーのダンパーを探してみました。

手に入れたのは、こちら。

純正品を外してから気が付きましたが、これ、無印ですね。(笑)

値段からして、おそらくサードパーティー品だとは思っていましたが、清々しいくらいに無印です。
まあ、使えれば何でもいいやと、取り付けるために準備をしました。

準備というのは、円形の板バネになっている抑え金具を上にずらしておくことです。
で、この作業に手間取りました。

マイナスのドライバーでこじって円形の板バネをずらす(外す)のだと思うんですが、ドライバーが入り込めるスペースが無いのです。
一回り小さいマイナスドライバーなら入り込めるのですが、それだと力が入りにくくて板バネをずれせない。

原因はもうひとつあって、この板バネをスライドさせるガイド溝の加工精度が悪いということ。
1本につき上下あるので、合計4箇所。
4箇所とも、とても苦労してなんとか外しました。
手も怪我してしまったし…。

ダンバーの板バネ

円形のバネを無理やりずらすために、ドライバーでこじったため、本体のプラスチックがボロボロです。

で何とか、取り付け準備が出来たので、今度は最初から付いているダンパーを外すのですが、当然、それは純正品なので、簡単に外すことが出来ました。

取り外した純正のオイルダンパー
取り外した純正のダンパー

取り外したダンパーですが、さすがに純正部品だけあって、円形板バネ(写真右上のリング)が簡単に取れました。
取り付けるためには、外してしまったら作業がしにくいので、上方にスライドさせるのですが、この2本を再利用することはないので、板バネを外してみました。

車に付いている状態の純正ダンパー
交換作業の様子

ダンパーの交換ですが、トランクリッド落下防止のために何か「つっかい棒」が必要です。
適当な木材が無かったので、百均で「突っ張り棒」を買って来て代用しました。
120cmほどあれば足りました。

つっかい棒でトランクリッドを支える

これで何とか交換作業は終わりました。

取り付けたダンパーですが、工作精度の問題から、耐久性に乏しいと思います。

今度またダンパーが劣化してきたら、出来れば純正品にしたいところですが、やはりお値段との相談になってしまいますね。
今回用意したサードパーティー製のは、確か2本で3,000円弱で買えたと記憶しているのですが、純正品は目が飛び出るくらいお高いのでしょうね。(笑)

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